知事冒頭発言
- mori4590
- 5月7日
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【知事】それでは本日はですね、まず3件お伝えするところではございますが、冒頭、旧都立墨田産院での新生児の取り違えに関しまして、調査を命じた判決に対しまして、都としての対応をお伝えしてまいります。
まずもちまして、67年前の新生児取り違えによりまして、原告である江藏智さん及び関係者の皆様方に多大なご心痛をおかけいたしましたこと、改めまして都として深くお詫びを申し上げます。
今週21日に、東京地方裁判所におきまして、都に対して江藏さんの真実の親を発見する、そのための調査を命じる判決が出されたわけでございます。長年にわたって、江藏さんが苦しんでこられた状況、心情、察するに余りあるところでございます。江藏さんの育てのお母様もご高齢でいらっしゃいます。
私は、取り違えを生じさせた都といたしまして、今回の判決を受け入れまして、控訴しないことを決断をいたしました。都はこの判決を尊重いたしまして、調査を実施いたします。
調査に当たりましては、対象となる方々の個人情報の取扱いに万全を期すとともに、それぞれの方の心情に配慮をした、丁寧な対応を行ってまいります。この件につきましては、後ほど担当であります保健医療局から説明をいたします。
1 米国関税措置への対策
【知事】次に、関税措置の影響、これに関しての中小企業への支援策についてお知らせさせていただきます。
アメリカ合衆国によります関税措置によりまして、中小企業の受注や売り上げの減少など、都内の産業への影響が強く懸念されております。
22日(火曜日)には、愛知県の大村知事と共に石破総理と赤澤大臣に直接お会いをいたしました。
東京都と愛知県、大変幅広い業種の企業が数多く立地しておりまして、企業数にしますと合計で約62万社、全国のおよそ2割を占めております。アメリカ政府との粘り強い交渉、また事業者への支援、日本経済の発展を見据えました対策につきまして要望を行ったところでございます。
都では、いち早く特別の相談窓口開設をするなど、現状の現場の状況をつぶさに把握をしてまいりました。先行き、そして資金繰りへの不安、広がっておりますが、状況は楽観視できないところでございます。
そこで、今年度の予算を機動的に活用しまして、今日から新たな対策を行ってまいります。
まず関税措置の影響によりまして、売り上げが減少する中小の企業に対しましては、制度融資の保証料の補助を通じて、資金繰りの支援を行ってまいります。また、DXに必要な設備などの導入、新たな販路の開拓に助成を行ってまいりますほか、海外の生産拠点、そして販売計画の見直しに向けまして、専門家によります支援も行ってまいります。
ここは先手先手で対策を講じることで、グローバルなサプライチェーンの変化に迅速に対応できますよう、後押しをしてまいります。
また先般、都の債券、都債を購入いたします投資家の皆様の判断指標となる格付けにつきまして、S&Pグローバル・レーティングのレポートが更新されております。
格付けの方は、A+(シングルエープラス)。国の影響分を除きました都単独での評価の方も更に上にいきまして、aa+(ダブルエープラス)、いずれも維持をいたしております。
世界経済、今大きく揺れ動いているわけですね。そして、極めて不確実な経済情勢、その中にありましても、都の堅実な財政運営は評価されているものと考えております。
引き続き、これまで培ってまいりました財政基盤、これを生かして、喫緊の課題はもとより、東京ひいては日本全体の成長に資する施策、これを迅速かつ的確に展開をしてまいります。
産業労働局と財務局が担当いたしております。
2 SusHi Tech Tokyo 2025
【知事】それから、いよいよ迫ってまいりましたSusHi Tech Tokyo 2025についてのお知らせです。
いよいよ来月の8日(木曜日)から3日間にわたりましてSusHi Tech Tokyo 2025、東京ビッグサイトで開催されます。8日(木曜日)と9日(金曜日)のビジネスデイにおきましては、世界からスタートアップ、また投資家の皆さんが集結をいたします。
そして130にのぼりますセッションのうちですね、英語でのセッションが8割を占めます。そして、海外からの登壇者も5割ということで、まさにグローバルなイベントになることとしております。
海外のパビリオンについては、昨年のパビリオン出展数3倍で16。そして600の出展のうちのスタートアップの海外割合(計600の出展スタートアップのうちの海外割合)ですけれども、6割になります。
また話題の生成AIなど、様々なテクノロジー領域の企業が一堂に会することになります。
世界最先端のイノベーションに出会いたいビジネスパーソンの皆様方には、ぜひホームページの方からチケットを申し込めますので、ご参加いただきたいと思います。
また、4月30日(水曜日)までに早めに申し込んでいただきますと、その分、チケット割引とさせていただきます。
最終日が5月10日(土曜日)になりますけれども、この週末の土曜日は、お子様から大人まで誰もが楽しめますパブリックデイといたします。
最新のテクノロジー、そして挑戦者のアイデアに触れまして、新しいことに挑戦する喜びを感じていただける、そんなコンテンツを更に追加しました。
例えばですね、クイズ動画で人気のグループのQuizKnockの須貝さん、そして鶴崎さん、このお2人によるトークセッション、それからSusHi Techにちなみましたクイズを行ってまいります。
さらには6月に実際に月に着陸を予定しております探査車、マイクロローバーのレプリカの操作も体験できるという、そのような準備もしております。
こちらはですね、入場無料でございまして、ちょうど連休最後の日になりますので、ぜひ予定に今から組み込んでおいていただきたい。このように思います。
スタートアップ戦略推進本部で進めております。
3 子供政策に関する取組への参加者募集
【知事】それから、子供の日も間近でございます。そこで、子供目線に立ちました3点の取組についてお知らせをさせていただきます。
まず一つ目でございますが、「東京都こどもホームページ」のワークショップメンバーを募集をいたします。
このホームページですが、前もちょっとご紹介しましたけれども、1日に約5万人の子供たちが利用するのです。年間の閲覧数ですね、これが1億ページビューを超えているということで、大人気。成長しております。
毎年、子供さんの意見を反映させながら、内容の充実を図っておりまして、今年度も小学生が参加するワークショップを開催するというお知らせでございます。
二つ目、こちらはですね、小学生から大きくなりまして今度は中高生のウェブサイト(「中高生Webサイト(仮称)」)、これを作ろうということで、制作メンバーを募集をいたします。
先ほどの子供ホームページでございますけれども、小学生を主な対象としているわけですが、こちらの方は「中高生に特化したサイトがほしいんだ」という、そういう声も踏まえまして、今年度新たにユーザー目線を徹底しまして制作をしていこうというものでございます。
AIを活用した学習であるとか、中高生目線で情報発信をするなど、それをコンセプトにしまして、ワークショップを開催をいたします。そして中高生の皆さんの斬新なアイデア、取り入れてまいります。
先ほど申し上げた(東京都)こどもホームページ、これと合わせまして、今日から5月16日(金曜日)までの募集となりますので、たくさんのご応募、お待ちをいたしております。
そして最後にですね、中高生の職業体験にご協力いただく企業や団体を募集をいたします。
多くの中高生が将来のために職業体験を求めているという、そういう現状がございますので、今年度新たに、中高生と企業や団体をマッチングする取組を開始をいたします。言うならば、インターンシップと申しましょうか。
この取組ですけれども、昨年度も開いた中高生の政策決定参画プロジェクト、このプロジェクトで提案があったもの、これを具現化いたすというものでございます。
5月30日の金曜日まで、夏休みの期間に中高生を受け入れていただける企業団体を募集をするというものでございます。
こちらの方は子供政策連携室で担当いたしておりますので、ぜひ多くの企業や団体の皆さん、うちで子供さん、中高生を受け入れたいという、そういうご希望をお寄せいただきたいと、このように思います。
私からは以上でございますのでお返しします。
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