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小池知事会見

  • mori4590
  • 8月18日
  • 読了時間: 10分

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知事冒頭発言

暑さであります。今週は群馬の伊勢崎市でですね、国内最高気温を更新をいたしました。また、都内でも青梅などで40度超えということでございます。

繰り返しになりますけれども、こまめな水分補給、迷わずエアコンを利用すること、そして「日傘男子」の言葉に象徴されますように、外出時の日傘・帽子の活用、さらにはクーリングシェルターのご活用、これらを基本にして暑さ対策を徹底していただければと思います。

そして夏休み中は子供が外出する機会も増えるわけですけれども、去年の夏、18歳以下の子供が熱中症で緊急(正しくは、救急)に搬送された時、その際のですね、8割以上が運動場とか公園など、外出先での発生となっております。子供さんは、大人よりも背が低いということもあります。だから地面からの熱の影響を受けやすいということであります。また、新陳代謝が子供は大変活発なので、汗や呼吸などで水分を失いやすいということもあります。その結果とし体温が上がりやすいという傾向にあります。

そのため、保護者、そしてまた周りの大人の方には、ぜひとも喉が渇く前のこまめな水分補給、エアコンの効いた場所、また日陰での計画的な休憩など、十分配慮していただきたいと思います。また、遊びに夢中になってですね、自分の体の異変に気付かないということも多い。そういうことからも、顔色とか汗のかき方、体調の変化にも注意をして、早めに対策をとるということが重要でございます。熱中症の予防に努めて、楽しい夏休み、過ごしていただきたいと思います。

なお、夏休み期間中のイベント情報について、特設ページで、今ここありますけれども(スライド)、「東京都こどもスマイル大冒険」、こちらの特設ページではクーリングシェルターで開催されるイベントについても紹介をしておりますので、ご活用いただきたいと思います。



太陽光発電に関する取組

太陽光発電に関する取組について3点ほどお伝えをしたいと思います。はじめに太陽光パネルなどの普及についてでありますけれども、今年の4月から大手ハウスメーカーの新築の住宅(等)を対象にしまして設置の義務化がスタートをいたしております。

これを契機にして、太陽光パネルや、高い断熱性能を備えた「燃費のいい家」、これが広がっております。この「燃費のいい家」、これを多くの方に知っていただく、そのためにそらジロー、そしてハローキティがペアで登場する動画を作成いたしましたので、ご覧いただきたいと思います。

太陽光パネル、これを設置することで光熱費の削減になること、そして停電時の電源の確保といった防災面などで多くのメリットがあります。住宅をお選びになる際にはぜひご検討いただきたいと思います。

また、太陽光パネルの設置に当たりましては、「台風や地震で大丈夫か?」とか、「リサイクルは大丈夫か?」「保険に加入できるのか?」といったような様々な心配のお声をいただくこともありますけれども、いずれもこれは大丈夫でございますので、安心して選んでいただきたいと思います。

次に、小笠原村の母島で再エネ事業を行っております件についてお知らせいたします。離島であります母島ですけれども、電力はディーゼル発電に依存しているのですね。今、人口は420名程度でありますが、この離島でディーゼルに頼っているということで、環境負荷の低減、そしてレジリエンスの、強靭化ですね、の向上が課題となっているわけです。

そこで、1年のうち半年程度の電力を太陽光発電のみで賄う、この実証実験を、今月29日(金曜日)から開始をいたします。小笠原村ですが、ご存知のとおり世界自然遺産の島でございます。自然や景観に配慮しての整備を行っております。

ゼロエミッションアイランドの実現に向けて、島しょ地域の再エネ100%電力供給、その先駆けとして取組を進めてまいります。

それから3番目の点でありますけれども、次世代型太陽電池のネーミングについて。以前もお伝えいたしましたようにですね、この太陽電池ですけれども、薄い・軽い・曲がるといった特徴を持つ日本生まれの技術でございます。

ポイントとして、原材料のヨウ素でありますけれども、わが国はですね、世界で第2位の産出国であるということ。これもですね、安定的な供給体制が構築できるという点、これも強みになっているわけです。

この太陽電池の普及に向けて、親しみやすい名前を投票で決めていこうということで、ネーミング総選挙を行ってまいりました。その結果、お知らせをしたいと思います。はい。ということで、ご覧のとおり(スライド)、総選挙の投票数、合計で1万5千票を超えておりまして、その四つの候補の中で、「Airソーラー」、これが4,388票、最も多くの票を獲得をいたしました。投票にご協力いただいた方、感謝を申し上げたいと思います。

ということでこれ、Airソーラー。色々なタイプがこれからも出てくると思いますけれども、Airソーラーですけれども、ちょうどこのネーミング、お選びいただいたネーミングですけども、空気のようにあらゆる場所に設置できるということを表すというその点と、Anywhere、「どこでも」のA、それからInnovativeというのは「革新的」のI、それからRenewable energy「再生(可能)エネルギー」、その頭文字が、A、I、Rになるという、その頭文字をとった名前となっております。

今後はSNSや動画を活用するとともに、世界陸上などのイベントとも連携して、この名称を広く普及させてまいります。こういう軽くて、そして曲がって、薄くてというその特性からも建物の壁、窓、それから車など、あらゆる場面でのですね、活用が期待されているところで、再エネ創出のゲームチェンジャーとなりえるかと思います。Airソーラー、ぜひその導入を推進をしまして、「発電する未来都市」の実現を目指してまいりたいと思います。



育業・女性活躍

育業とか、女性活躍、社会の意識変革・マインドチェンジを進める取組についてのお伝えをしたいと思います。

10年前に、2015年なのですけれども、育業した男性の統計は都内でわずか4.5%でしたけれども、男性が育業するというと、当時はですね、「もう出世を諦めたのか」とかですね、「ちょっと変なやつ」とかですね、何か、せっかく子育てに参画しようと、ワンオペじゃなくてね、しようとしてもなんとなく後ろめたいような、「休む」という字がついていますしね。そういうネガティブな空気があったことは否めないと思います。

ただ、育児休業というのは、決して休みではないわけで、ぜひその育業はですね、堂々と、そしてまた同僚の皆さんからも祝福されるような、そういう環境もつくりながらですね、「ただいま育業中」と胸を張って言えるような、そんな社会をつくっていかなければならない。そういう、私自身、そのことを信念を持って取り組んで進めてきたわけでございます。

それが今、10倍以上の54.8(%)まで増えているというのは、皆さんそれに対して、この育業に対しての、何と言うのですかね、ネガティブというよりも、むしろそれを普通に進んで進めておられるんだということだと思います。時代とともにですね、また「非常識かな」と言っていたもの、そういう捉えられがちなことが普通になっていくというのは、社会の変革の表れなのかと思います。

ということで、男性の育業は10年前の軽く10倍を超えているということ、54.8%、全国平均を10%以上も上回っております。男性の2人に1人が育業という、そういう計算になるわけであります。ぜひ育業の理念、社会のマインドチェンジにつながってきたことも、この数字が物語っているかなと思います。

あらゆる場面で女性が当たり前に、また男性が当たり前に能力を発揮できて、お互いに高め合うと。そういう社会をつくり上げていくと、その旗振り役として都は、女性活躍の輪、Women in Action、「WA」ですね、として働く女性の活躍を促進する、そんな様々な取組を進めているところであります。

今回、その一環として、「一人ひとりが性別にとらわれることなく、自分自身が希望するキャリアを歩むことができる社会」、これをテーマにしたイベントを開きます。Women in Action、「WA」ですね、でChoosing Your Career、キャリアを選べる、選択するというテーマになっております。8月25日(月曜日)にTIB、有楽町のTIBで開催をいたします。

このイベントでは、ベストセラーとなっておりました「選択の科学」の著者として有名なコロンビア大学のビジネススクールの教授シーナ・アイエンガーさんに基調講演を行っていただきます。そのほか、ご覧の(スライド)企業のトップの方々を交えまして、パネルディスカッションを行ってまいります。私も参加を予定しております。ぜひとも将来を担う高校生との意見交換を予定しているので楽しみにしております。参加費は無料。ぜひ多くの皆様方、お申込みいただければと思います。



NICU入院児支援手帳

予定より早く、また小さく生まれた新生児の集中治療室、これをNICU、ICUの前にNがつくわけですけれども、ここに入院をしたお子さんに対して、成長や発達を記録できる手帳「のびのび」を、この手帳をお配りをいたしております。このたびですね、リニューアルをいたしました。ちょっと小さめになりまして、ただ中身は充実ということでご家族からは医師や看護師、保健師などの支えが大きな力になりますという、そういうお声もいただいておりまして、こうした方々も一緒に記録できるようにいたしております。

また、入院中の期間から記録できるようにして、お子さんの成長の記録はここにまとめられるというような、そういう中身になっております。表紙のデザインもですね、かわいいですよね。ムーミン。家族愛とか個性の尊重を象徴するムーミンを使用しまして、周産期母子医療センター、また区市町村の保健センターなどで配布をいたします。どうぞこの手帳がですね、お子さんやご家族にとっての大切な成長記録となることを願っております。



都民・大学提案の都民投票実施

来年度の予算案に反映して、都民の皆さんから事業提案いただいております、その都民投票についてのお知らせであります。都では、都民の声や研究者の知見をですね、都の施策に反映する仕組みとして、都民提案、また大学提案を募集してまいりました。

これまでにもですね、多くの提案が事業化されておりまして、例えばこちらに載っております(スライド)、インフラ運営の透明化に向けたICT・AIを活用した市民協働システム。ちょっと長いのですけれども早い話が、道路が損傷している、また何か不具合があるということをですね、道路局とかこちらの巡回カーでチェックをするというのではなかなか全部に行き届かないところを、実際にその道路を使って「ここちょっとガタついている」とかですね、そういったことを都民の皆さんがアプリを使って、写真をですね、写メをして、それを投稿していただく、そのアプリを開発・運用したのが、まず都民の皆さんからの提案で、それも都民の皆さんから投票していただいて高い点数のところにお願いをして、そして事業化しているということです。

今、申し上げたこのアプリですけれども、今回ですね、道路だけじゃなくて公園、それから河川にも対象拡大をすることにしまして、これまで4千件を超える投稿をいただいてまいりました。このように道路などの迅速な補修に皆さんからの通報といいましょうか、教えていただくことによって、それが都民をまた守るということにつながっている、そういった実績も重ねてきたわけであります。

今年度も創意工夫に満ちた提案、たくさんいただいております。特に都民提案ですけれども、1,094件と、平成29年度からこの制度を始めておりますけれども、今回、1千件を超える提案数となっております。その中から、都民提案として12件、それから大学提案で8件、この事業をまず、事業案を選定をいたしまして、現在、都民の皆様によるインターネット投票を実施をしているというところで、今月の31日(日曜日)まで、15歳以上の都内在住の方が対象になっております。スマホから簡単に投票できますので、「この案はいいね」と「こんなことが実現したらいいね」ということを皆さんから投票していただいて、そしてこの案を決めていきたいと思って、事業提案の中身を決めていきたいと思っております。ぜひ多くの方々に投票していただきたい。

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